2014年1月1日水曜日

あけましておめでとうございます

New Year waves a
Magic wand over this world,
And behold,
Everything is softer and more beautiful.
Have A Happy New Year 2014.

 
夜明け前が一番寒く暗い、といいます。
何年かぶりに見た初日の出は、新月とともに昇ったまさに日と月が一緒に「明けた」特別な日の出でした。

明治5年に暦が現在のグレゴリオ暦に改暦されるまでは、新月から次の新月までを一ヶ月とする太陽太陰暦が使われていました。
(参考:日本の暦の歴史
だから、新年はいつも「明ける」だったのですね。
年賀状に「迎春」などと書かれているのが子供の頃は理解出来ず、これから一番寒くなるのに何故?などと思っていましたが、 冬至、小寒、大寒を終えて、立春前の新月がお正月だったのですから、本当は一ヶ月先だったのですね。
今はやっぱり慌ただしい。
冬至からクリスマスも入れてお正月まで10日足らず。
大掃除もお正月を向かえる準備も、今年はいつになくきちんとやりたいと思っていましたが、29日に仕事納めだった私にとっては精神的にあまり良く無かったみたいです。
1年分のストレスも感じてしまいました。
2013年はまったく休みを取れず、次から次へとやってくる自分の事以外の何かに奔走していたから、正直自分を無くすかと思った程それはそれは凄まじかった。
掃除というのは自分に関わる外の部分をきれいにしていく事で、実際本当に内面も片付けているのですね。 その分自分を観察するよい機会でもあり、気付いた事もとても多かったです。お掃除はヨガと同じ、そしてヨガはお掃除することと同じ。

ちなみに次の新月は1月31日です。
もう3日から仕事初めですが、旧正月に向かっていろんなものを整理してもっと手放せたらいいな。私はまだまだ変りたい、まだまだ余計なものをたくさん身につけているから。
「完璧」って何かを加える必要の無い状態の事ではなく、何も削るものが無い状態、なのですって。その考え方は、どこか禅の美学にも通じます。

日の出を拝んだ海岸にはどこから来たのか風船が流れ着いていて、二つが付いたり離れたり、波の上で遊んでいるようでした。日の出直前の雲の形は一瞬だけハート型に見えました。

みなさま、今年も良い1年にしていきたいですね。
どうぞ宜しくお願い致します。


2013年12月14日土曜日

「守る」こと、「癒す」こと 〜 関係の法則

"We get to share that joy and protect each other when it's rough"
僕たちは、大変な時や苦しい時には、喜びやお互いを守るということをシェアするんだ。


これは、Global Glue Projectでの、M.C YogiとAmandaからのメッセージ。
http://www.kickstarter.com/projects/globalglueproject/52-glue-films
カップルがずっと一緒にいるための秘訣(Glue=接着剤)を集めたショートフィルムです。
今朝、この言葉を目にし、ちょっとびっくりしました。
それはちょうど前の晩に私が思っていて、ブログに書こうか(でも眠いから明日にしようか)と考えていたのとまったく同じ事だったからです。

日本語で思っていた私の言葉は、
”関係っていうのは、癒す事と守る事をお互いがしあうこと” です。
「癒す」というのは、優しく包み込むというイメージではなくて、「ブレークスルー」、何かその人が引っかかっているようなことを壊し(Break)、乗り越え、通り抜けられる(Through)ようにすることもそうだと思うのです。
相手が先に進めるようにサポートするとか、応援するとか、たとえ意図していなくても、そういう事が自然に起こるようなエネルギーの作用の仕方、と考えていました。
「癒す」以外で良い言葉は他にあるかな... ( ーー)。o ◯ 眠いから明日考えよう.....
と思っていたら、朝起きて出ていた答えが"Joy”でした。
なるほどー!! 喜びね。

"Protect”はそのまま「守る 」ですね。
相手がそこにいる事を受け入れること、今居るその場所に留まる事を受け入れる事、でしょうか。
相手を自分のところに引き寄せて、「ここに居なさい」と留まらせる事とは違います。
(こういうのに憧れる女子も多ければ、こういうのを女子が求めていると勘違いしている男子も多いんでしょう? それは後々トラブルを招きます。)

男女だと、男性が守り、女性が癒す(喜びを与える)という感覚が一般的ですね。
でもいつもそうだと、いつしかそれが役割になって苦しくなってしまう。
もしくは、守ってくれない、癒してくれない(喜ばせてくれない)で不満が溜まる。

だけど、このヨガで深く繋がったカップルの場合、お互いにそれをするんだ、というところが素晴らしく本質的だと思います。

お二人にはお会いした事があります。
心から愛し合っているのがどの瞬間からも感じ取れました。
そして、その時には癒す側と守る側がわかりやすいなと思って見ていました。
だけど、そうではなかったんですね。
「お互いに」、「シェア」している。

いつもいつも同じ役割では、依存が生まれます。
自分は守らなくていい、癒さなくていい、だからいつの間にかそれが出来なくなる。

人間は、たとえどんなに愛し合っている近しい間柄の信頼している相手がいても、まずは「癒す事(喜びを与える事)」と「守る事」を自分でしないといけないのです。

自分が自分を癒し、守る事で前に進んだり、今の場所に留まったりの選択を日々行っています。そして「今」から「未来」へ進んでいきます。
癒されない、守られないという意識は、人を過去に縛り付けてしまうものです。

これは、男女のパートナーシップに限らず、どんな関係性に於いても当てはまる事ではないでしょうか。
親子、雇用関係、仕事のパートナーシップ、生徒と先生、医者と患者、ペットと飼い主、
友人関係、神様と自分....等等。

最近は男の子同士でも結構くっついているのですね。
電車の中で部活帰りの学生の集団を見ていると、守り役、癒し役、みたいな関係性が見えてきて結構面白いです。
女子は本当にはっきりしています。
癒し役は弱さを前面に出し、守り役は強さを前面に出し、お互いそれを暗黙の了解で演じている感じ。
私はヨガクラスではどちらもやるので、どちらもやろうと思えば上手に出来ます。
だけどプライベートではどちらもやりません。
誰が相手でもやらないように気をつけています。
どんな関係も、それを「お互いに」「シェア」するのが理想で希望だからです。
大変な時、苦しい時、人生に与えられた課題を乗り越えるのに、役割なんてしていたらそこから抜け出せなくなってしまう。

ヨガをやっているとどちらも自分ですることなんだという意識が芽生え、それをすることがだんだん上手になっていきます。
一緒に関係性を作り上げていたパートナーに違和感を感じ障害に思ったり、関係性が変って来た事を受け入れられないパートナーからのエネルギーの引き止めに合うかもしれません。
でもこのGlobal Glue Projectのカップル達は、そういう場面に何度も遭遇し、その度に一緒にいることを最優先にして、関係を育んで来られたのでしょうね。


さて、私は何故こんなことを思っていたのかはよくわかりません。
陰とか陽とかなんかそんなところからかな。
世界は終わりと始まりが繋がっていて、陰の中に陽が含まれ、陽の中に陰が含まれ、
廻り廻って相を成す。
もう少し考えてみようかな。



2013年11月26日火曜日

1day ヨガWSを終えて


先週の土曜、勤労感謝の日を丸一日使って開催した、
鎌倉SUGATAでのイベント、インストラクターもスタッフも総動員での1日、本当にお疲れさまでした。
多くの方にご参加頂き、感謝です。

90分のクラスを4人のインストラクターがリレー形式で繋いで行うリレークラス。
私は当初は司会進行のみの予定でしたが、Miyabi先生、Satori先生、Aki先生の後の締めを。
足から始まり、バンダ、ナウリと続き、背骨、そして呼吸と肩や首を。
打ち合わせ無しでしたがすんなり繋がってまさに職人芸。
生徒さんもうなづいたりしながら熱心に受講されていたのが印象的です。
プロップを使ったクラスは、Yuco先生、Aki先生、Akemi先生、内容は事前に打ち合わせを行い、私が監修させて頂きました。
何故かリレークラス1の内容の復習にもなるような、内容的にリンクしたクラスになりました。

プロップスは、それがあることで身体に気付きを与えたり、無理なく負荷を減らして正しいアラインメントでアサナを行ったり、逆に負荷を加えたり、アサナのポイントが理解出来たり、自分の身体のウィークポイントを守ったり、リラックス感が増したり、様々な使い方があります。
SUGATAはプロップスが充実していますが、スタジオ開設当初から、初心者や幅広い年齢層の方にヨガを安全に教えるのにプロップスの重要性をご理解頂いているからです。
ヨガマットも含め、良いものがきちんと用意されたスタジオは、公民館やカルチャースクールのヨガとは一線を画しています(ということを日頃声を大にして言っています)。
また、インストラクターの知識、経験、スキル、ヨガに対する熱心で誠実な取り組みは 、きちんと専門職と呼べるレベルで、中にはTT(ティーチャーズトレーニング)を教えて来られた先生も全体の半数ほどいらっしゃり、それぞれの勉強熱心さは私もよく知っています。

だから、今回すべての先生の良さをお伝え出来るようなイベントを開催したかったのです。

インストラクターだけではないです。
スタッフのとしちゃんは、何日も前から準備して、当日はShiva Curry Waraさん(http://ameblo.jp/currywara/)のレシピのもと、スパイシーツナマサラ、南瓜のスープ、キャベツのアチャール、そして3色のピタパンを焼いてくれてそれをサンドイッチにして提供してくれました。
更には、ココナッツプリン小豆乗せ、小豆もデーツやイチジク、スパイスなどと一緒にコトコト煮込んでくれた特別な物。さらにはよもぎとカカオのクッキーまで用意してくれました。

 本当に美味しかったです。

企画から準備からすべてにおいてサポートしてくれたスタジオマネージャーのマサのチャイも、5月のみらい祭の時にも増して美味しかった。

物販は、インドで作られたTrishuL(トリシュール)さんのサルエルパンツやライクラスカート。
福岡から送って頂きました。
 https://www.facebook.com/pages/TrishuL-%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB/590418641003816?ref=profile
とても好評で、購入後早速クラスで履いていらっしゃる方も。
ハンドメイドの木版プリントが上品で、布地も透けないしっかりとした作り。
履くとすごく楽チンなのにきちんとして見えるので、普段フェミニンなファッションの方にも、アクティブなスタイルの方にもどなたにもお奨め。

そしてHuggerMuggerさんのプロダクト。
私のチョイスですが、ヨガをするのに良いものばかり。
マット、プロップス、ヨガマットケース等、お陰さまでブログで紹介した卵形ブロックのハードタイプはサンプル品も含め完売しました。
あとはカラーのものが数個あります。
欲しい方は今月末までスタジオで取り扱っていますよ。

ヨガマットも良いものを使って欲しい。
スタジオに来れば無料でお使い頂いていますけれど、ヨガはプライベートな時間にプライベートな場所でもじっくり行って欲しい。
だから今回私頑張りましたよ。
通常委託販売はされていないところを、今回特別にHugger Muggerさんの御厚意によってスタジオでの販売が実現しています。しかも10%OFFとエコバックの特典付き。
普段なら送料もかかってしまうので、これなら購入の良い機会になるかなと思っています。
直接素材を触って試せるし。
Hugger Muggerさんの御厚意に心から感謝です。

それから、TYG発行の2014年版ヨガ手帳。
私が持っているのがそれ。
ヨガのアサナのコツ、解剖学、インドの神様、アサナの名称などなどヨガに役立つ情報が満載。私も自分がどこでどんな内容のクラスを行ったかの覚え書きとして使わせて頂こうと思っています。サンプルがあるので是非お手に取ってご覧下さいね。

リレークラス2は、打ち合わせがあったようで、しっかり身体をうごかしていくフロウのクラス。Akemi先生、Tomoka先生、Stacey先生、Yuco先生。
面白いですね、1と被らず、それぞれの先生の個性も光ってしかも自然な流れでした。
ヨガって面白いなと、改めて思いましたし、スタジオがヨギ&ヨギーニでいっぱいになった光景は素直に感動しました。

最後のクラスは私に取ってはお馴染みMojoさんとのコラボでの陰ヨガでした。
今回はアルケミークリスタルボウルもご持参下さり、音響の良いスタジオの中で、足やお腹からの振動も感じられるとても濃い時間になりました。
(Mojoさんは途中で演奏していて意識が飛んだそうです。笑。私も「あ、Mojoさんが行っちゃった!」と気付く場面があり、面白かった!)
参加された方からの感想も、「すごく良かった、本当に良かった」とあまり言葉にならないような、でも気持ちは充分に伝わってくるようなもので、私としてもとても嬉しかったです。またやりたいな。

ゲスト参加では、マナカードを披露してくれた花郷さん。
私も合間にちょっとだけカードを引かせてもらいましたが、カードって真実を語るんですね。インスピレーションを頂き、また今の自分の状況を的確にお伝え下さり、俄然興味が湧いて来ました。

最後は「Shift of the Age」の上映。
マヤの長老のドキュメンタリーです。
鑑賞中、意識がふわふわしてしまって、これはまたゆっくり観ようと思っています。
 http://sotajapan.org/movie/

多くの方々にご協力頂き開催出来たイベント。
皆様心よりありがとうございました。
「またやりたい」「またやって欲しい」の声をたくさん頂きましたので、是非実現させたいと思います。 その際はまた宜しくお願い致します。
そして、数多くの素晴らしい先生が在籍しているSUGATAのレギュラークラスも併せて宜しくお願い致します。
ナマステ



2013年11月21日木曜日

お母さまをヨガに誘ってみては

母からみかんが送られて来ました。

ご存知の方も多いと思いますが、私の母はちょうど1年程前に過労から脳出血で倒れ、一時は命を落とすか、半身麻痺になるかと言われていたのが、奇跡のように快復し、お陰さまで一人暮らしもそれほど不自由無くこなせるほどになりました。

超高齢者社会と言われる昨今、私もまだ息子が成人するまでまだまだあるし、まだ60歳そこそこの親の介護や老後の心配をすることになるとは全然先だと思っていました。
母が今元気で過ごせているのは、若い頃スポーツをしていたからと、30年近く続けて来たヨガのお陰に他なりません。
ヨガは、エクササイズや有酸素運動とは違って、どこをどう動かしどう使い、それが自分にどのような変化をもたらすかということを意識化しながら行います。
それはむしろ腕や足を動かす事よりも、身体の中をどのように使うのかに重きが置かれます。

ストレスが多いと、それは慢性でも急性でも、人は多かれ少なかれ「解離」という、自分の今の状況から意識を切り離す事をして、ストレスを感じないような防御反応を取るようになります。クラスの中でも、よくそういう場面は見受けられます。
ヨガのアサナをすることは、日常とはまったく違う刺激を与え、身体にストレスをかけているとも言えるからです。たとえ気持ちが良いと感じていても、その刺激に意識をすべて取られてしまうのはよくありません。
知らないうちにどこか一カ所に力を加え過ぎていたり、呼吸が止まっていたり、何か別の考え事を始めてしまったりし、怪我に繋がったり、神経が過敏になってしまったりします。結果、感情だけが先走り、全体がわからなくなってしまいます。

ご高齢者の方の様々な問題を見聞きする度、 これと同じ反応が起こっているのだろうなと考えてしまいます。

適切な誘導によって、一カ所に向き過ぎ、切り替えが出来ず滞ってしまいがちな意識を徐々に全体を捉えられるように広げ、身体の各パーツ、感情、思考、呼吸、それぞれをオーケストラのように指揮して調和するよう自分で導いて行く練習がヨガです。
そこには必ず成果と変化と身体的、精神的に余裕が生まれます。

年齢を重ねると、変化を怖れるようになったり、交友関係や視野をわざわざ狭くしたり、 過去に想いを馳せる時間が長くなったり、また、何かをきっかけに自分の身体を使う事に必要以上の不安を感じる方も多いようです。そしてその殆どはご本人もよくないと思っていらっしゃるけど、どうしようもないと葛藤されている事のようです。

私は、母がヨガをしてくれていたことにどれだけ感謝したかわかりません。
もしかしたら、今ヨガインストラクターを続けられず、母の介護と、もっとまともな安定した収入を得るための別の仕事で毎日終わってしまっていたかもしれないのですから。

だから思います。
今ヨガの恩恵を受けている世代が、自分の親世代をヨガに誘ったら、将来どれだけそのことが自分やご家族を救うことになるかなって。

行政等はなかなかまだ正式には予算が降りず、ヨガ自体も様々なものが乱立しているので理解されにくく、実際民間で、それもボランティアに近い形でしか継続が難しいケースも多いようです。
ホスピタリティや、共感力は資格ではまかなえない部分が多いですけれど、制度自体は今後先の見えない高齢者社会へ向けて、整えていって欲しいなと思います。


 私のクラスには母娘で参加される方も珍しくなくなって来ました。
母が誘うのか、娘が誘うのか。
母と大学生の息子さんという私にとって憧れの親子さんもいらっしゃいます。
どちらにしても「あ、ここは大丈夫」と勝手に思ってしまうのです。

父親を誘うのはかなりハードルが高いかもしれません。
今までにパートナーヨガなどの企画を何度も行いましたが、皆さんパートナーを連れてこられるのも苦戦していました。
だからお母様をヨガに誘ってみては。
私も自分の母親と自然に一緒にヨガをするにはどうすればいいか、それよりなによりもっと会いに行ったり話をしたり聞いたりしなければ、と真剣に思う夜なのでした。

2013年10月12日土曜日

ヒンドゥーの女神達と女性性への理解

ナーヴァラートリー8日目。

おおまかに説明させて頂くと、
ナーヴァというのは9という意味、ラートリーは夜という意味。9つの夜。

5日の新月から、ナヴァーラートリーが始まっています。
女神を讃え、祈りを捧げる祭典です。

ヒンドゥ三大神と言ったら、シヴァ(破壊)、ヴィシュヌ(維持)、ブラフマー(創造)ですが、それぞれ、パールヴァティ、ラクシュミー、サラスヴァティーという妃がいます。
そしてシヴァの奥さんパールヴァティは、その姿をドゥルガー、カーリーと変化させます。
良妻賢母で愛情深いパールヴァティーは、悪と対峙するため、戦士のドゥルガーに姿を変えます。
 パールヴァティー(左)、シヴァ、ガネーシャの神様一家
ドゥルガー


9日間の最初の 3日はドゥルガーを、次の3日はラクシュミーを、最後の3日はさらすヴァティーにと、順番に祈りを捧げていくのがナーヴァラートリーです。
最初ドゥルガーに 祈りを捧げるのは、自分の悪徳、悪癖、心の弱さ、邪念などを浄化するためです。
自分で悪いとわかっているからこそ、普段表に出さないよう隠しているような部分。

それらが消えると、富と豊かさのラクシュミーを讃えます。

ラクシュミー

悪いものがなくなると良いものが入ってくる、ということでしょうか。

最後の3日は智慧と才能の女神サラスヴァティーに祈りを捧げます。

 悪徳がなくなり、豊かさを得る事で、自分本来の才能が輝き出すということでしょうか。

3日づつですが、この悪を常に見張り取り除く役割のドゥルガーには、最初の3日が終わってからもずっと祈りが捧げられます。
きっとそこが一番大事なところなんですね。
 些細な邪さや純粋でないものは、容易に人の心に入って来ます。
ドゥルガーが闘っている悪魔は、その血の一滴からさらに100人もの悪魔を生み出してしまいます。悪い思考がまた次のもっと悪い考えを引き起こし、とめどなく溢れ出して身を滅ぼさんとするかのように。
だから、ドゥルガーは、カーリーという最終形態に変化します。

 カーリー

すべてをなぎ倒す勢いで逆上しまくり、恐ろしいほどの力で悪魔を倒し、その血を一滴も残さないよう飲み干して、勝利のダンスを踊ります。
そのダンスが激し過ぎて、世界が崩壊してしまうと止めに入った最愛の夫シヴァを踏みつけ、やっと我に返り舌をぺろっと出します。
ナヴァラートリーの終わりの方には、ドゥルガーでは太刀打ち出来ない深いところの根強い悪を根こそぎきれいにさらって貰います。
そのため、カーリーにも祈りが捧げられます。
以前はなんてグロテスクなんだと思っていましたが、今は美しいとさえ思う。
不思議です。

私はこのインドの世界観が大好きです。
女性の強さを神格化し、押し止めるでも押さえ付けるでもなくそういうものなんだと祀り上げる。素晴らしい理解だなと思います。
そして、「女性ってこういうものだ」と教えているのでしょう。

従順で素直な女性像 ばかりを良しとするのは、男性の性の意識が関係しているのだと思います。
日本は仏教の影響を受けているので、そういう風潮が(表向きには)強いですね。
仏陀はもちろん男性だから。
女性の魅力をマーラー(悪魔)だと説いています。
誘惑に負けず、己の修行を完成させるのだと。
抗い難いのは自らの心もしくは本能の問題。女性が罪なわけではありません。
でもそう伝えられて来て、そういうすり替わった考えで女性が卑下され支配されて来た歴史があって。

タントラの考え方では、シヴァとパールヴァティは本来一体なのだと、男性性、女性性の合一 こそが悟りへの道であり、完成した姿なのだと教えられています。
また、シヴァの力をリンガと呼ばれる男根で現わし、至る所で祀られています。
それに対するのがヨーニです。リンガ/ヨーニは生命力や完成されたもののシンボルとして、もしくはともすれば非生産的な消耗となってしまう性を聖別することで、浄化しているのですね。
排除するのではなく、目を背けるのではなく、きちんと理解し正しく扱う。

インドにはカーマスートラという性を正しく扱うための奥義書があります。
タオも性エネルギーを正しく昇華させて自分の生命力を高め寿命を延ばす技などが古くから身分の高い人の間に秘伝として伝えられて来ました。健康に生きるための秘訣として、バランスの取れた生き方の一つの要素としてきちんと語られています。
ただし、教養のある人、心を律する強さのある人、身体的に健康である人、理解力があり真面目に修練する素養のある人、でないと正しく伝わらず、パワフルなその力が誤った使われ方をされてしまうので、取り扱い厳重注意で容易に表には出さなかったのですね。

最近よく書店などで、性の事を扱った新刊の書籍を目にします。
共通しているのは、間違った男性目線の屈折した性の意識を正しく戻して行こうというような内容。ヨガをする人が世界中で増えたり、インターネットなどで情報が迅速に行き渡るようになったこと、ここ最近の世界情勢や自然災害の猛威などから、変る事が必要と思う人が増えているのかもしれません。
私も、女性がまず自分の性である女性性を正しく理解し扱い、パートナーに伝えることが大事だと思っています。そうでしかリアルに伝わらないもの。
それから男の子を育てているお母さん。

2012年、男性性で進んで来た時代は終わり、今は女性性で循環させていく時代。
世界中のマスター達がそう語っていますよね。

ナーヴァーラートリーの期間、自分も自分のドゥルガーの気質を感じ、またカーリーの要素も持ち合わせている事を十分に受け入れ、それへの理解が深くなったと思います。
良妻賢母で愛情深いパールヴァティーは、 もともとはシヴァの婚約者サティーの生まれ変わりです。
従順で純粋で一心にシヴァを愛するサティーが、シヴァと結婚し、ドゥルガーの強さを身につけ、時にはカーリーにも変化する。
私はヨガを教えるという職業柄、また思春期の息子を持つシングルマザーである今の生き方から、日頃のドゥルガー気質がかなり高いですね。

女性ってそういうものではないでしょうか。
それが自然なんですよ。

ナーヴァーラートリー、残すあと一日。
すべての女神に、すべての女性性を讃えたいと思っています。

いつか聖地を回ってみたいです。




2013年9月24日火曜日

時間と空間と人と魂と教えと行動と。

3連休も終わり、やっと今日は少しのんびりしています。
先週は台風直撃だったから、この3日間はその分いろいろなことが詰まっていたのでは?

私もここしばらく(いつからか思い出せない)忙しい日々が続いていて、ヨガクラスも代講が続いたり、WSがあったり、横浜馬車道での新規クラスがあったりと、とても濃い毎日でした。刺激を受けたり考えさせられる事も多かったです。
14日のチャクラWSから。

ハンドアウトにいろんな情報をまとめましたが、「チャクラ」を知っている人は多くても、本当に自分自身と繋げて捉えられないと、すごく偏ってしまうと思うのです。
解剖学的な事、エネルギー的な事、私達の日常、ここ三次元という現実世界での成長の指針として、普段のクラスでお話仕切れない事をゆっくり時間をとってお話出来て良かったです。
こういうWSは今後もやって行きたいと思っていまーす(^ー^)/

嵐の後の空も海もすがすがしい。
季節が完全に秋へと移行。
この日はシヴァナンダクラスを急遽代講。
代講は多々あれど、自分が普段練習していないスタイルをお伝えするのだからと、当日、前夜とあれこれ勉強し直しました。
伝統を紐解く事で、気付く事も多かったし、新鮮でした。

 9/18は私事ながら40歳の誕生日でした。
自分が10代の頃、まさか自分が40歳まで生きられると思っていませんでした。
何故かそんな風に思っていました。
もっと年上に見られる事も、もっと若く見られる事もあるかと思いますが、歳取った気はします(笑)
この日は横浜馬車道でのクラスでした。
思いがけなく参加して下さった友人知人のお陰で、緊張せずにすみましたが、80代の方にヨガを教えるということについて、いろいろ考えたり気付かされたりする場面も多かったです。歳を重ねるって、自分の身体に対して 不安が増える事でもありますよね。
最初は「私は元気です」とアピールされていた方も、クラスの終わりにはいろいろと相談を打ち明けるように身体の事をお話し下さり、もっともっと呼吸や基本的な身体の中の使い方等をお伝えして、メンタル面でも効果が出るようにしていきたいなと思いました。

この日は夜にもクラスがあって、綺麗な月を見ながら、でも慌ただしく過ぎ、自分の事を思う時間を持てなくて少し立ち止まりたいような気分でした。
たくさんのお祝いメッセージを頂いて、返信していて一日過ぎてしまいましたが、100件近くもお祝いを頂いたのは初めてかも。ありがとうございました。

西洋ではbirthday wishが叶いますように、と皆に言って貰います。誕生日に願い事をする習慣なのです。私も友人に「何を願ったの?」と聞かれましたが、「日本人は誕生日に願い事をするというよりは、thanks givingみたいな感じだよ」と答えました。
本当にそうで、お祝いメッセージを頂くと、それにお返事することで、日頃の感謝も同時に伝えられるのでとてもありがたい日なのです。


次の日は中秋の名月。
クラスをふたつ終え、江ノ島の橋のたもとからこの夕陽を見る事が出来ました。
とても久しく会っていなかった方との時間を過ごし、タイムスリップしたというか、自分の現在位置を違う角度から眺め直したような気がしました。
タイミング的に、今後自分がどう生きていくのか考えてしまったけれど、まずは息子を大学に行かせるために生きる感じかなぁ。
本人の無邪気さに溜め息も出るような季節の移り変わり。


 翌日は、Patagonia主催のBanff Mountain Film Festivalに行って来ました。
去年に続き、招待チケットを頂いて、プログラムAB共に全12作品鑑賞してきました。


どの作品からも、人の持つ力の素晴らしさや自然の逞しさ、厳しさ、美しさ、神々しさ、などが伝わって来ました。
中でも、 女性クライマーは、自分自身の声を聞いて宇宙とひとつになる、というような事を言い、男性クライマーは、チャレンジ、競争、成功した時の名誉、みたいな事 を言っていたのが印象的です。もちろんそれだけではないけれど、限界の状況で、やっぱ発想とモチベーションはそれなんだなぁと。だけどその先に女性の愛を求めるのですね。
作品はすべて西洋的なものだったので、東洋のより調和を大切にするスピリチュアルなものがあると良かったなと思いました。
コンペティションの世界はともすると自分が消耗品になってしまいます。
メンタルはとても大事で、凄いうなり声を上げながらボルダリングするスペイン人クライマーには、「ヨガやって呼吸法を学んだら?」と観ている間ずっと思ってしまいました。
私はもっと伝えたい事があるなと。
アスリートの方々の魂は、ヨギのそれと似ていて美しい。
肉体への意識も高くて、精神的にも強い、けれども脆い。

環境を変えて教えれば伝わるかしら?もっと限界のコンディションでなら必要性を解ってもらえるかしら?
街の中からもっと自然の中に出て行けるようなリトリートとかキャンプが出来たらなと思います。




次の日はYoga Fes'2013で、パシフィコ横浜でした。
アジア最大級、今年で10回目のヨガの祭典。
国内外の有名先生のWS、無料のクラス、ヨガウエアー、ヨガグッズ、最新のヨガ情報等が一度に味わえるので、チケットがなくても十分楽しめるのです。
Hugger MuggerさんのブースでWSを2回。

初めて使いましたけど、このエッグタイプのブロックは用途も多岐に渡って便利で、とても使いやすかったです。背中のカーブにしっかり添うので、通常の四角いブロックだと痛みを感じる方にも良いですし、より腹部が自然にストレッチされて気持ちいいです。
また、この上でのアームバランスや片足立ちのアサナなどは、体幹を鍛え、バランスをとるその一点をすばやく見つける練習に最適です。立位のアサナの補助としても、そこに寄りかからず、足を使って支える練習にとても役立つので、初心者から上級者まで活躍しそうです。
江ノ島スタジオにも少し置こうかなと思っています。
個人的に欲しい方は直接私にお知らせ下さい。割引コードをお知らせ致します(Hugger Mugger全商品に使えます)
会場にいらして下さった方、ありがとうございました。
大きな会場で知っているお顔に会えると嬉しいものです。
そして3日間、関係者の方々本当にお疲れさまでした。
また来年も楽しみにしています。

そして最後の2日間は、鎌倉でのクラスを2つ終えてから、タオの権威、マンタック・チア老師(謝 明徳老師)のWSでした。初日はチネイザン(氣内臓)、二日目は、ユニバーサルヒーリングタオの基礎、陰陽五行の事、シックスヒーリングサウンズ(音で内臓に蓄積された感情を解放するメソッド)、インナースマイル、鉄布衫功てっぷざんこう)初めて受けた鉄布衫功はなんとプラニックヨガのメソッドほぼそのものでした。
昔の中国は戦争が頻繁で、自分自身を氣で強く守る事や、ちょっとした判断ミスで国が一夜にして滅ぼされることもあったので、常に緊張や怖れ、感情的なエネルギーの損失を防ぐために編み出された実践的なヒーリングと鍛錬の方法の数々。 
そして老師からの壮大な宇宙のお話。
地球の地軸が変わる事、太古から人がエネルギー的に影響を受け続けて来た北極星(Polaris)が、こと座のベガ(Vega)に移行しつつあること。
若く陽のエネルギーを持つ星 から、より陰のエネルギーを持つ星に変わって行くので、私達もより女性性に焦点を合わせ、変容していかなければ生き遅れてしまうこと、パルス(恒星の脈動)が地球に生命を与えたこと、など、秋分の日、陰陽のエネルギーバランスが移り変わって行く節目の日にこのお話を聴く事が出来て本当に良かった。
自分への誕生日プレゼントとして受けたので、しっかり受け取り日々実践して役立てたいです。
不思議な事に老師は私の考えている事が解るのか、講義の間も実技の間も、私が思った事にすぐに明確な答えを下さるのでした。ちょっと悩んでいたり、間違った方向に思いそうになったりしていた事を正し、にこにこと、氣の体験をさせてくれます。

少し前から腰と足首を痛めていたのに鞭打って働かせていた私の身体は疲れきってもう悲鳴をあげていたのに、快復してしまったのがすごい。

新たな気持ちでまた日々頑張っていきたいと思います。
期間中お会いしたたくさんの皆様方、本当にありがとうございました。
至らなくてうまく回らなかった部分も多くすみません。 
週末はSunset Lounge、台風一過で秋晴れのいい日になりそう!
Yoga Under The Sky は12:00からです。
お待ちしています。

2013年8月13日火曜日

「あきらめる」のホントの意味

「あきらめる(諦める)」という言葉、
大体は何かを断念するとか、終わりを覚悟する、という意味で使われています。
私もそう思っていました。
反対の言葉は「執着」かな。
あきらめきれない状態は執着を生み出します。
追いかけて追いかけて、それはとても苦しい。
だから「あきらめる」ということのすっきり感もなんとなくわかっていて、それは歯を食いしばって我慢するとか、苦しんで手放すとか、そういう感じではないのですよね。

「あきらめる」はもともと仏教用語だそうです。
「明きらむ」、要するに「明らかにする」という意味で、真理を観察して明らかに観るという事。
仏教での「諦」という字は「真理を悟る」という意味。「明きらむ」という事。
般若心経最後の一節、「羯諦羯諦 波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶(ぎゃーてーぎゃーてー はらぎゃーてー はらそうぎゃーてー ぼーでぃーそわかー」ではこんなにふんだんに「諦」の字が使われています。

「 明きらむ」は「真理を見極める」。
そこから「周囲の状況をあるがままに見極め、見極めようとしている自分自身が認識できる範囲を知り、能力を発揮できる範囲=限界を悟ること」
という意味で使われ、
それで「限界を悟り、断念する」となり、「思いを断念する」という意味で
「諦める」が使われるようになったのではないか
という説があるそうです。



「わからない 」「もっと知りたい」という興味が執着を生み、理解するという事があきらめる、なら、前者は恋みたいなもので、後者は愛に近いのかもしれません。


年齢を重ねるとあきらめることが増えますが、イコール断念したことが増える、ではないのではないでしょうか。
「わかっちゃったから、とりあえずいいや」、みたいな「あきらめ」
そう、これは大人な感じです。

「怒り来らば怒り、悲しみあらば悲しみ、そのめぐるものめぐるが如くめぐらして、息乱すこと無きは全生の人也」
とは野口整体の創始者、野口晴哉の弁。

 だから執着を生まないよう、「明らかにする」ということも大人のマナーですね。
「愛されたい」は「執着されたい」のではないですからね。

「あきらめる」という言葉の意味を最近より深く味わっているのです。
言霊を正しく使っていきたいです。OM