2012年8月14日火曜日

まつりの祭り

「まつりの祭り」という今年初開催の祭りに息子を連れて行って来ました。
場所は西湖。
これは、麻のお祭り。
日本人は昔から麻とともに暮らして来たのが、戦後、アメリカの措置に因って栽培することはおろか、自然に生育している物まで根こそぎ禁じられ、その文化が風前の灯火となっていたところに、東日本大震災をきっかけに暮らし方を考えようと、以前より活動を続けて来た方達が集まり開催の運びとなったものです。
麻は、神社の注連縄に使われているように、太古から神聖な植物として大切にされてきました。生育がとても速く、丈夫で、その繊維は衣服や紙、縄など使われ、実からは上質のオイルが摂れ、食品、化粧品や燃料など様々に活用出来ます。
私もほぼ毎日ヘンプナッツを食べたりスムージーに入れたりしていますよ。
ヘンプの服は、一度着てしまうとその着心地の良さに、コットンはまだしも、化学繊維の服なんて着られなくなってしまいます。
7月の初めの頃に、お恥ずかしながら高熱を出し、2日間寝込んだ事がありました。
まったく起き上がれなかったので、シャワーも浴びれずでしたが、ヘンプの服を着ていたお陰で不快感がまったくありませんでした。
コットンのパンツは汗で何回か履き替えましたが、ヘンプの消臭、殺菌、吸湿効果には驚きです。繊維の中が空洞になっていて、夏涼しく、冬暖かい。
祭り自体はステージがあって、演奏があって、周りに麻関連のブースやショップのテントが立ち並び、ワークショップや上映会、講演会などが行われ、その周りのキャンプサイトに皆思い思いにテントを立てて2日間、のんびりする、という感じのとてもとても平和なお祭り。
集まった人達も、それぞれがそれぞれの方法で生き方を模索し、結局ここに辿り着いたといった感じの強者で波動の高いいい感じの人達ばかり。
友人も多く集まっていました。
この場に居られて本当に幸せでした。

私は、息子の名前の一文字に「麻」の字を使っています。
だから、「これは君のまつりなんだよ」なんてみんなに言って貰えて、息子もまんざらでもなかったみたい。
お互い日常では見る事のない姿を知れて、またさらに仲良くなりました。


神輿を担いで湖へ。
こういうのはDNAなのでしょうか。すごく自然でした。
ステージでも、竜笛を吹いて龍神を呼び出したり、ガネーシャやシバ神へのマントラが歌われたり、当たり前のようにいつも神様が一緒に居る感じがとても良かった。
私は次の日は居られなかったけれど、女優の益戸育江(旧芸名:高樹沙耶)さんが女性の為のクンダリーニヨーガのWSを朝行っていたそうで、私もお会いしたけれど、とてもナチュラルで、でもただ楽に自然に流されてるような生き方でもない大人の女性な感じがとても素敵でした。

また、大人だけでなく、たくさんの子供達がのびのび駆け回って遊び、出展者も栃木県の農業高校の高校生達が研究している麻の縄で土地に害虫を寄せ付けないというような、いろいろ実験採用されているらしい発表などもあり、みんな遊んでいるようだけど、それぞれ今の日本をどう良くしていけるのだろうか、自分たちはどんな生き方がしたいのか、どんなものを選んで生きて行くのかを真剣に考えてきて、ここに集まっているのです。
だから、騒いで楽しんで散らかして終わりのイベント等とは大きく一線を画し、みんなが平和な気持ちで健康的に過ごした最新系のお祭りでした。
でも、それは伝統を思い出す事でもあり、とても意義深かったです。
ヘンプについては、今まだすごく値段が高いけれど、広まって行けばこれからどんどん利用しやすくなるでしょう。国産の麻は、今一反何百万円もするらしいです。主に神事に使う為、皇室に奉納されるのだそうで、一般には出回らない。
もともとは一番安価な繊維であるはずの麻が 、最高級なんて皮肉ですよね。

私は、自分がいいと思うものにはもっと自信を持とうと思ったし、好きな物はどんどん繋がるな〜と、そしてどんどん身軽に自由になる感じが最近とてもしていて、軸とか芯とか強さとか逞しさとか、繊細さとか、まっすぐさとか、必要な物を自分がちゃんと持っているんだと再発見出来て嬉しい。

夏もそろそろ終わりに近づいて来ましたが、これからの時期は一年で私が最もエネルギーの高まる大好きな季節。
前に進んで行くのが楽しみです。
OM

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