2012年8月9日木曜日

「鎌倉とどけ隊 にっこりアートキャラバン」

先日行って来た「鎌倉とどけ隊 にっこりアートキャラバン」のご報告をしなくてはと思いつつ、日にちが経ってしまいました。

正直言って、私が何かのお役に立てたかはわかりませんが、自分にとってはとても大きな経験をさせて頂いたと思います。
ヨガクラスを朝から3クラス終えて、徹夜で運転、という第一のハードルも無事越えて、お陰でずっとアクセル踏んだままな感じで 駆け抜けました。
それがまた妙に心地よかった。
メンバーが強者揃いで、たくさん助けて貰いました。
駆け抜けるような日々だったので、どう文章にしてよいかもわからないのですが、
発起人の増山理人さんがたくさん写真を撮ってくれているので、一部を載せさせて頂きます。
去年と殆ど何も変わっていない南三陸町。
北上町大指地区では、漁師さん達の作業場が復活していました。
とどけ隊と関わって下さっている地元の若き漁師の阿部勝太さんのお父様です。
とどけ隊メンバーはここで採れたてのウニを贅沢にたくさん頂いて歓声をあげていました。
 子供達が集えるように新しく建てられた子供ハウスにて。
絵を描いたり、楽器で遊んだり、子供達が描いた絵を使った紙芝居、かき氷屋さんやスイカ割り、花火などをして楽しい時間を過ごしました。
目の前は仮設住宅なのです。
私はそこに暮らされているおばあちゃま達にマッサージを。
皆様からお預かりしていた手ぬぐいも大活躍でした。
今回のとどけ隊メンバー達。
ここは、新古里(にっこり)サンパークと名付けられている仮設住宅。
小高い丘の上に建てられていますが、麓は津波ですべて流されてしまった痕がまだそのままです。ここは児童の殆どが津波に飲まれて亡くなってしまった大川小学校の向かい岸になります。
仮設にはとりあえずの物が揃ってはいますが、一歩外に出るときっと見たくないものばかりだからでしょうか。 住民の方はひっそりと籠ってなかなか出て来られません。

猛暑の中でしたが、メンバー達は自分たちの流儀で賑やかに盛り上げようと本当に誰もが一生懸命でした。


でもね、子供達は興味は示すのだけど、ゲームから離れなかったりして。
何日か居られたら良かったのですが、今までにもたくさんのボランティアの方が訪れているであろうこの仮設では、なかなか難しいなと思う事もたくさんありました。

私はこの場所でヨガやマッサージを。
頂いた手ぬぐいは、この時にすべてここの方々に差し上げてきました。
ご協力下さった皆様、本当にありがとうございました。
皆さん、喜んで下さっていました。

夜は地元の方々とBBQをしたり、一緒にライブを行ったり。
私達の活動は、決してスマートじゃないかもしれないけれど、支援する側される側関係なく人同士のおつきあいをさせて頂いて、それを繋いで行くといった小さな事です。
それでも、この夜、誰もがくたくたに疲れていたけど、満月の下でそれぞれが心から感動して、歌ったり踊ったり語らったり出来たとてもいい夜でした。
ずっと忘れないと思います。

北上川の朝陽。
この辺りの自然は本当に美しくて、ためいきが出ます。
松島の辺りは、昔から土地のエネルギーが高く、清浄で、多くの修行僧がこの地で学んだり、瞑想や祈りを行って来た痕跡や高い波動が至る所に遺っていて、それを感じながらいい時間を過ごさせて頂きました。
伊達政宗ゆかりのお寺、瑞巌寺も素晴らしかった。

地元の人にとって、普通に観光に来てくれる事が一番嬉しいのだそう。
鎌倉も震災後は誰も歩いていないような閑散とした日々が続きましたが、ガイドマップ片手に歩く観光客の方々をまた目にした時、とても嬉しかったのを覚えています。

次回、また行けるとしたら、もっとマッサージのチームを作って行きたいなと思います。
身体を触るといろんなことがわかります。
津波で流された時に腰を打ってそのまま動かなくなってしまったおじいちゃん、一部記憶がなくなってしまったお母さん、ご家族が誰もいなくなり、お孫さんの面倒を一人で引き受けているおばあちゃん。
皆さん触れ合いの中で、緊張が少しずつほどけて、少しずつ話してくれるのです。
たぶんそういう事がもっと必要なのだろうなと思います。

私は自分で「無理」と思っていたようなことをさらっと越えてしまえたような気がするし、実際に戻って来たら何かが変わってた。
ヨガをやっていて本当によかったなと思います。
一緒に居たヨガティーチャーのステイシーとも、「いろいろクレイジーだけど、ヨガではいつものことよね」なんて笑い合う場面がたくさんあったりして。
感謝です。
なんか本当にそれだけ。
生きていて、生かされていて、家族と仲間が居て、素晴らしい毎日で、本当にありがとう。
OM






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