2012年6月4日月曜日

ひとつひとつ組み立てていくこと

先日、韓国から来日のHyo Jin Shaila先生のWSに参加してきました。
http://www.jaicenter.co.kr/
普段はソウルのJai Yogaというヨガスタジオで教えていらっしゃいます。

様々な流派のヨガを学んで来られた先生の教え方が、私は好きです。
Shaila先生も、アシュタンガ、アイアンガー、アヌサラなど、私と似たような経歴をお持ちで、音楽を繋いで流しながらの独自のフロウスタイル、「Heart Viniyasa」を教えていらっしゃいます。

テーマを決めたクラス構成、テーマに合わせたピークのアサナを決め、それに向かって必要なアサナを繋げていき、終わりに向かって使った筋をクールダウンさせるアサナを入れて行きます。
ま、ずうずうしいけれど、私が各クラスで行っているのと全く同じスタイルです。
韓国の女性は、アジアのたおやかさを持ちながら、どうしてあんなに日本人女性にはあまりみられない種類の強さがあるのでしょうか。
美しくて力強く、賢くてセンシティブなShaila先生、私はとても好きだと思いました。
Heart Vinyasaのクラスを受けた後、このスタイルでクラスを組み立てて行くための指導者向けの講座も、久しぶりな感じでとても楽しみました。
ヨガのWSを受けたのは、実はもう前回はいつだったか思い出せない程前です。

4人で一組になって、その場でピークポーズを決め、シークエンスを組み立てて行くのですが、私のグループは普段ヴィンヤサを練習していない方や、まだ指導者ではない方だったこともあって、結局私が仕切ることになってしまいました(汗)

ピークポーズはヘッドスタンドがいいということになったので、じゃあそれに必要な準備はどういうものが考えられるか挙げて行きます。
 まず、
■アラインメントの確認:タダーサナ
■ 肩のストレッチ:プラサーリタパードッターナーサナ
■肘で床をプッシュする感覚:ドルフィン
■正確に頭頂部を土台に据える:シャシャンカーサナ
という感じ。
これプラス、脚の強さやお腹を使って脚を持ち上げる強さ、肩甲骨を引き付ける事への意識等を確認するために、ガルーダアサナやウトゥカターサナ、ハスタパーダングシュターサナなどを加えて行きます。
どう繋いで行くかは、私がその場で即興で決めて皆さんと実践してみましたが、ヨガインストラクターになりたての頃は、これを毎回ノートに書いて、ひとクラス毎まとめて、暗記して。。。と毎日そうやっていました。懐かしいな。。。
それが今はすべてクラス直前やクラスを進行しながら、頭の中でささっと組み立てていますが、基本は同じです。
Shaila先生にチェックして頂いて、「言う事無し」とのお墨付きを頂いて一応「ほっ」(笑)一緒にグループになって下さった皆様、ありがとうございました。

音楽はMC YogiのElephant Powered Omstrumentalsに入っているBe The Change( Bollywood Dub Omstrumental)など、私もよく使っていたものだったり(ただ初心者向けのクラスだと強すぎるかなと思って遠慮したりしてます。笑)、韓国の音楽かなぁ、とてもセンチメンタルで美しいものなどで、本当に楽しかったです。

このWSをオーガナイズされた108Yogaの山本俊朗先生ともすごく久しぶりでした。
私は実はTTの先輩にあたるのですが、 後輩の活躍は本当に嬉しい限りです。
Kulaから抜けた私ですが、あたたかく迎えて下さって心から感謝です。

ひとつひとつ組み立てて行くこと。
同じアサナを何回も、何百回も、何千回も練習して行くには、より深くより意識化の範囲を広げて、すべてのパーツ、エネルギー、呼吸、感覚を調和させて、目に見えないレベルでの進化が必要です。
ある程度出来て、いろいろ解って来て、そこでやめてしまったりさぼってしまったり、新しい事を求めて違う事をしたり、アドヴァンスのアサナを集中して練習したり。
ヨガとの付き合い方も人はいろいろだと思います。

ただし、体はヨガをするための道具ではなく、いつもトラブルを抱えている邪魔な物でも、面倒をみてあげなければならない世話の焼けるものでもありません。
どちらかといえば、体に生かされているという方が正しいと思っています。

ひとつひとつ丁寧にステップを踏んで行くと、必ず行きたいところに一緒に行くことにできる、もしくは自分を運んでくれる、そんな愛しい相棒という感覚はプラーナヤーマの練習をきちんとしだした頃に芽生えたものでしょうか。

いろんなヨガがあって、私でもヨガってなんなんだろうと思う事もしばしばあります。
でも、ひとつひとつやっていく、だって体はいまこの瞬間にしか居られないし、この瞬間に出来る事は限られています。
それを組み立てて何かにしていくその当たり前の事がヨガかなと、最近生徒さんに伝えたい事はただそれだけなのです。

そう言いながら、自分は毎日ジャグリングのようにいろんなことを同時進行で行っていますが、まだまだヨガが足りないかもしれません。甘えも多いと思う。
自分の現状に言い訳せず、集中した時間をもっと持とうと決めました。
誤解される言い方かもしれないけれど、自分の事がとても好きだからです。
いつも私を生かしてくれていて本当にありがとう。
OM

0 件のコメント:

コメントを投稿