2012年6月7日木曜日

思春期のお洒落心

思春期というのは大人でもなく、子供でもなく、妙な思い込みが充満していて、大抵厄介なものなのだけど、それでもよくわからない無邪気さとあっけらかんとした青春な感じが、やはり見ていてとても面白い。

育児はたぶん3歳くらいまでが毎日めまぐるしく変化して、親もああだこうだと悩んだり喜んだりするのだけど、思春期はある意味その頃に匹敵すると思う。

友人にはうちの息子と同い年の娘さんがいて、震災後しばらく離れて暮らしていたのが、最近また父子家庭として一緒に暮らしはじめた。
しばらく会わないとお互い「あれ、こんなだったっけ」という感じが強いらしく、端で見ていても面白い。
修学旅行に行く娘。
いろいろそれ用に服が欲しい。
一緒に買いに行って家でファッションショーになる。
ああでもない、こうでもないと真剣な大騒ぎになる。
「なんでもかわいいよ」と半ばあきれて言う父。
「それじゃあ話にならないの」と娘。
男親の答え方としては、パーフェクトだと思う。
男は女にそういうことを訊ねられたら、あれこれリアルにアドヴァイスしてはいけない。
「もう、全然参考にならない」と文句を言われながらでも、「全部かわいい」と答えるしかないのだ。それ以外はすべて不正解である。
「なんなんだろうね、あの女の子のファッションショー 」と苦笑いの友人。
それでも嬉しそうは嬉しそう。

私は父親が居なかったからそんな想い出はないけれど、まあ自分にも覚えがある。
ただその頃は黒ずくめのファッションが流行っていて、黒ばかり着ていたような気がする。
大人から見たら奇妙だったと思う。

息子にもそういうのは一応ある。
ただ、彼の勝負服はバスケの練習着。
所詮短パンとTシャツでしかないのだけど、黄色のパンツには赤のTシャツが合うか紫の方が上手そうに見えるかとかそんなことで貴重な朝の時間を潰している。
どっちにしても、かっこつけているつもりが、「元気いっぱい」な感じに仕上がってしまうのだからまだまだかわいい。
ただ私服のセンスがあるんだかないんだか、身体の成長が速過ぎるのかで、「小綺麗なカジュアル」を目指しているのに、いつもツンツルテンで残念な感じが否めない。

ほんの少し前まで、私と一緒にいるところを誰かに目撃されるのを一番畏れて避けていたのに、「ちょっとそれあんまりだから、服一緒に買いに行く?」というと「うん」と素直。
ふふ、男の子の服を買うのは自分のを選ぶよりも楽しい。 
だから大昔はヴィンテージを扱うアメリカンカジュアルの店で働いていたのだ。
友人と二人、若干20歳そこそこで店を切り盛りして今思えばメチャクチャだったけど楽しかった。

まあそれは置いといて、
この劇的な変化は、やはり朝のヨガとタイマッサージの効果なのかなと思う。
お陰さまで、痛みがだいぶ楽になって、腰を動かせる範囲も少し増えて来た。
「うちのお母さんもなかなかやるな」と少しは思ったのかもしれない。
反抗期の「こいつホントかよ」から、「この人の言う事は結構役に立つ」と認識が変わったのかもしれない。
それとも、目に見えないレベルの何かが、手や体を通して伝わったのかも。

去年少しタイマッサージのWSをやったけれど、正直あまり上手くお伝え出来なかったと思っている。資料も作成しなかったし、気持ちのいいところに行く前の基本的なところに時間を割き過ぎてしまったと思う。だからもうちょっと参加者を信用して、いろいろ盛り込めば良かったかなと。
でも、一番伝えたかったのは、身近な人との関係が全然変わってくるんだよということ。
もともと仲睦まじくても、もっともっと壁がなくなる。信頼関係が深くなる。
ギバーとレーシバーという言い方をするのだけど、最初はレシーバーが多くを受け取るのだけど、結局はギバーがレシーバーからたくさんのものを受け取る。

震災があって、シリーズで進めて行こうと思っていたものが、途中でそのままになっているまま。興味があってやりたい何組かの方が居たらまたやろうかなと思う。
あまり難しくなく、体はどういう方向に持っていってあげると気持ち良く整うのかを中心にやっていければ、ヨガに入るのも楽になる。
まずはもう少し息子で様子を見て行きたいと思います。
タイマッサージ、受けてくれた方、ほんの一つの技だけでも身近な人にまたやってみて下さいね。



0 件のコメント:

コメントを投稿