2014年11月22日土曜日

デニスバンクスギャザリング 4days

告知させて頂いていたネイティブアメリカンのレジェンド、デニスバンクス師を迎えてのイベント、実際には4日間に渡るもので、準備諸々含め、多くの人と接し、多くの事を感じ、濃いとしか言いようのない貴重な日々でした。


アメリカインディアン運動(AIM)を扇動し、それまで虐げられ言葉も文化も暮らしも、命さえもアメリカ政府に奪われて来たネイティブアメリカンの生きる権利を取り戻してきた戦士であるデニス。
実際銃で何日も生きるか死ぬかの打ち合いを戦い抜き、狙撃兵が自分を狙って待ち構えてるところに自ら進み出て行ったり、何度も投獄され、日本にも兵士として派遣されていた壮絶な人生を歩んで来たデニス。
子供の頃、家族から引き離され、政府の白人化政策に依って、寄宿学校に集められ、暴力を振るわれ、望まない事ばかり強制させられ、悲しくつらいことばかりだったデニス。

そんな半生を、実は最終日に見た映画「Good Day To Die」で初めてリアルに知ったのです。

参加者の方が、「自分が銃で撃たれると知っていても戦いに挑んだ、死ぬかもしれないという怖れとはどう向き合っていたのですか?」という問いに、デニスは、
「自分が死ぬという事に対する怖れよりも、自分たちの、伝統的な暮らしや文化がこのままだと消えてなくなってしまうという怖れの方が遥かに大きかったんだ」と語っていたデニス。

「アメリカンドリームはナイトメア(悪夢)だ。そんなものを追ってはいけない。自分たちの文化や伝統を大切に守りなさい」と終始語っていたデニス。

スウェットロッジは、私にとってもう何回目でしょうか。
今回は完全なサポート側に回る事が私のお役目のようでした。

35人(!)がこの大地の子宮であるロッジに入り、共に過ごす再生の儀式の間、今回はなんだか凄いなというよくわからないエネルギーを感じていました。
地、水、火、風、空、のファイブエレメンツすべてと深く関わりあうスウェットロッジ。
肉体的にも精神的にもタフさが求められる神聖な場なので、毎回どうなっていくかは誰にもわからないのです。
そこで体験することも、感じることも、受け取ることも、起こることさえ予想不可能で、まさに出産と一緒。

そして、ちょうどこの頃に、出産を控えていたヨガの生徒さんから、破水して出産段階に入りました→生まれました!とのメールを頂き、エネルギーって繋がっているんだなって改めて実感しました。



私達の伝統や精神性って、なんなんだろう。
私はヨガをやってきているけど、インド文化に倒錯しているわけではないし、旅をして、いろんな土地の暮らしや文化を見て来てはいるけど、自分の「これだ」っていうのはない気がします。

文化や暮らしの生活様式は、大抵は精神的文化(神様)が先ずきちんとあって、祭り事があって、それに沿った暮らし方があって、その土地土地に馴染むよう少しずつ工夫されて智慧が加わり出来上がっているもの。
でも、日本はそれが壊されている。
元を辿ろうと思っても、隠されていて、アクセス出来ないように結界が張られていて、 歪められたことばかり「これを信じなさい」もしくは「何も考えるな」というバイブレーションばかりが伝わって来ます。

女性が最高神とされている国で男尊女卑っておかしくないですか?

先住民族の文化はだいたいどこも女性が尊ばれていて、クラン(氏族)の長は女性の母系社会です。男性は自然に女性を敬い、女性たちも守り育み直感的に見抜き導く能力を最大限に発揮し、また年長者の智慧を皆が大事にし、生と死、大地と宇宙、男性女性、ありとあらゆるものへの理解が深まれば深まる程、大いなる安心感に包まれるような、そんな在り方なのですよね。

関わってくれる男性陣がそれを実行して下さるので、自分の中の男性性が癒されたようでした。

歌ったり、祈ったり、そういう日常の中の楽しい時間を共有して、大事な事を伝え合うような.....自然に育まれていく繋がり....

街の中でもどこでも日本だと、音を出す事にも、人が集まる事にもすぐに水を差すような監視の目が入って注意されるのは、狭い国土のせいばかりではありませんよね。


あ、そうそう、デニスはスガタにも来てくれました。
これは精麻を使って縄を綯っているところです。

(デニス作)
日本は産霊(むすひ)、結びの文化。

このタイミング、今年に入ってから、そして先日の奈良や仙台への旅で知った事がたくさんあります。

いろいろ繋がっていて関係していて、私個人の事でもなく、何か大きな流れの中にいるのなら、どんなことも素直に受け取ってただこのまま進んで行きたいと思います。

大事な事は、身近な人達と幸せでいること、きちんとコミュニケーションして愛情を伝え合う事、本当はただそれだけだと思うのです。
そしてそれを尊重し合い、世界を広げ、また深めていく、そんなシンプルなことかなって思いました。

あまりにも濃い日々だったので、感じた事すべてはまとめられないし、中には落ち込むような気付きもいろいろあったし、反省もたくさん、自分がうまくバランスとれていたとは言い難いけれど、関わって下さったすべての方々に心から御礼を言わせて下さい。
本当にどうもありがとうございました。愛を込めて。


ホーミタクエオヤシン(すべては繋がっている)

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