2014年11月16日日曜日

杜の都

仙台に行ってきました。

震災後の石巻や南三陸町、松島海岸、牡鹿半島のあたりしか知らない私にとって、杜の都仙台の姿に触れたのは初めてでした。

東北は(昔の)中央政権から遠く離れた地だから、民間信仰で祀られた土地の神様と、上が土地を治めるために建てたそれらを総した社が混在していました。

多賀城前に建てられた陸奥総本宮。

宮城、福島あたりの神様がまとめられています。

各地への参拝の手間を省くため、とのこと。
そんなもんかな…

恵比寿さまとか、お稲荷さんとか、マリア像まで、人がいろいろ置いていったいろんなものがずらりと並んでいて、さすがにそこは写真を撮れませんでした。

すぐ近くのアラハバキ神社。

もう、忘れられつつある神様です。

なんと普通の民家の敷地内にある。

もともとは、伊勢神宮内宮内の荒祭宮に祀られていたとか。
土地の神様、大地の神様なんでしょうね。
今は足の神様とか、そこから旅の神様とかってされていて、履き物がたくさん吊るしてありました。
あと、足とか、下半身系、婦人科系の病気を治す神様として、病の根を断つという意味で、ハサミがたくさん置かれていました。
こんなのも。

今は荒祭宮には、天照大神と一緒に祀られていた瀬織津姫が祀られているそうだけど、そもそも荒祭宮に祀られていたアラハバキは東北に追いやられてしまったみたい。

ここにいる時は、本当の名前を奪われて、自分が誰なのかわからなくなってしまった神様のお話、のあのテーマソングが頭の中で鳴っていて。

「神隠し」
字の如く。

アマテラスはもともと男神って話ですね。

私、岩戸開きの神話、岩戸の前で若いアマノウズメがストリップ的なセクシーダンスで誘い出したって話、
最初知った時から、おかしくない?と思っていて。

私だったら、自分が国や誰かを思い真剣になっているとき、若い女の子が扉の前でやんややんややっていたら、「ちょっといい加減にして!!」って余計引きこもるかキレまくる(笑)

日本人が無宗教となった由縁は、こういう歴史や智慧、古代から伝わる叡智の改ざんめいたことが、時の政権によってしょっちゅう行われていたからなのでしょうね。

本当のことには力がある。
本当のことにしか力はない。
だから本当のことを知るって何よりも大事だと思っています。

日本の歴史にも神様にも疎く、どちらかというと全然興味のない私なのですが、手を併せて祈る事は大事だから、知る事と感じる事、これからはもっとしていきたいなって思っています。
(お願い事はしないの)


ここでは、この忘れられつつある、眠っていたような神様と少し意思疎通が出来た気がしました。
神様だって癒される必要があると思うのは、それが人の創り出した想念だから…

もしかしたらこのまま静かに朽ちていくのかも知れないけれど、挨拶を終えると、曇り空から急に光が差し、さらさらとお天気雨がほんの何十秒かの間、私に降り注ぎました。
ありがとうと、そこを立ち去る時も、来た時にはまったくなかったのに、たんぽぽみたいな綿毛が私の周りをたくさんふわふわ舞い、それがキラキラ光っていて本当に綺麗でした。
私はこの神様も女性な気がしました。
姫系じゃなく、逞しくて躍動的でおおらかなお母さん、おばさん、おばあちゃん…


…続く

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