2016年10月7日金曜日

身体の調律


身体はトータルバランス。
何処かだけが頑張っていると、そのアンバランスさは、違う場所に痛みとなって現れる。

ヨガで、人の身体を見させて頂いている時、つい手が出そうになります。
でも、言葉での誘導と、ご本人が感覚として気付くことと、必要な事は何か考えて試す、そういう事を大事にしたいからむやみなアジャストは控えるようにしています。

楽器と同じく、身体は筋肉の張り具合で骨格への力のかかり方が変わり、全体に影響する。

バイオリンだって、ピアノだって、打楽器だって、弦や革の張り具合、湿度や温度など外的要因にも影響される。

私には密かに頼りにしている調律師の方々がいらっしゃる。

私の母より歳上であろう、整体師の方ですが、最初はそんな方にマッサージをして頂くのは気が引けて仕方なかった。
でも、遠慮しても仕方ない。

あちらも私が(私の母も)ヨガをしている事を知っていて、私が出す細かい注文を聞き、身体をざっと見て、ふうん、という感じでサクサク施術に取り掛かる。

丸い背中がシャキッと立ち上がり、優しい眼差しにキラッと光るような鋭さが現れる。無駄な動きが一切ない。

その方は好きでやっているのだ。
プロってそういう事なのだ。
好きな事を仕事にするってそういうことなのだ。

だからたぶん、ただ疲れた、やって下さい、ではなく、いろいろ知って、自分でもあれこれやった上で、それでもやっぱり貴方の腕にお任せします、というエネルギーの差し出し方が嬉しいのだろう。

なんでもいい、はプロをがっかりさせるもの。
世間では、仕事って出来るだけ面倒くさくないようにしようとするのが礼儀なのかな。
でもそれって先にこれは面倒な事って決めてしまってる。
自分がする事を心から愛しているなら、難しい案件や、専門的な知識のあるクライアントは、やる気を掻き立ててくれて、更にステップアップさせてくれるチャンスみたいなもの。


因みに大抵は私の所見は見当はずれで(笑)、先日は左脚がずっと張って腰が引っ張られていると訴え、ヨガする時、先天的な問題のある右股関節を庇って外側に体重が掛かっているからではないかとと言うと、軽〜く無視して、左脚は触らず、右肩をずっと解している。

ちょっと触ってまた背骨の辺りを触って、「あ、戻りましたよ!」と仰る。

右肩が張ってて、左の背中が抉れていて、それで脚が引っ張られてたんですね、と。

さすがマエストロ。

ありがとうございますと素直に頭が下がり、すごいなーという気持ちが湧いてくる。

一生出来る仕事があるっていいね。


※Mikuちゃんのバンドスタンドをアジャスト。信頼してくれてるって嬉しいね。

私もヨガは、私に教わりたいというか、見てもらいたいという方がこの先どれくらいいらっしゃるかわからないけど、一生やると決めてる。

バーズや、ボディセラピーなどの施術もそう。

時代がどんなに進んでも、人が身体や心で生きている存在なのは変わらないもの。


三連休の月曜日、体育の日は、東京夢の島でのSunset the Marinaです。
ヨガも13:00から、どなたでもご参加頂ける雰囲気でやってます。
もし時間が合えば是非遊びに来てくださいね。



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