2012年4月27日金曜日

足裏のアーチ

足底の筋肉ってこんなふうになっています。
意外でしょう?図を4層構造であらわさなければならない程複雑に重なり合って、私達の全体重を支え、それぞれが連動して地面を蹴り、歩行させてくれているのです。

先日息子が「これを見て」と私のMacを勝手に使って出した画面が「疲労骨折」。
自分はどうも疲労骨折のようだ、と主張するので、私もいろいろ調べてみました。

結構簡単になるのですね。
スポーツをしているひとには珍しくないですし、対処法も「安静にしておく、冷やす 」ことくらい。特に固定したりする必要もないほどの小さな骨のひび割れ。
腫れたりするとわかりやすいのですが、そこまでに至らない事も多いとか。

身体を酷使するスポーツ選手に多いのですが、
最近のハイテクシューズは、疲れないようにとわざわざ土踏まずのところが盛り上がっていたりするのですが、これが却って足裏のアーチのクッション機能を上手く使えない事になり、アーチを構成する中足骨(metatarrsals)に疲労骨折が起こるのだそうです。
つまり自分で足裏のアーチを引き上げて使わないといけないということですね。

それから、女性はブーツ。
足や足首全体が覆われているので、踵が高くても意外と力強く歩けてしまったりするので、アスファルトの硬い衝撃が、やはり中足骨に負担をかけるのだそう。
これは私にも覚えがあります。
普段殆ど履かないようなブーツで長時間アスファルトの上を重い荷物を持って歩いた後、(私は足、脚の筋肉は強いので)疲れたというより、妙に骨が痛い時があります。
ヴィラーサナという坐り方(正座のようですが、脛の内側に坐る、つま先は真後ろに向け、足の甲で地面を押すようにして坐る)が、柔軟性は問題ないのにいきなり痛くて出来なくなるといった症状です。
大抵すぐに忘れて、思い出しもしない内に治っているのですが、 なんとなく思い当たる方も多いのではないでしょうか?

足裏のアーチを引き上げるのに、私は「指を持ち上げて」ということを言います。
たぶんこれをずっと続けているのは最初かなり疲れてしまって無理かもしれません。
男性でも女性でも、不調を訴える方の足の裏ってなんとなく締まっていないというか、足底筋群が弱くて、そこから腰などに負担がかかり、肩が上がって呼吸も浅くなるという悪循環に陥りがちです。
クラスに参加下さっている方はよくご存知と思いますが、足はとても大事です。
普段靴に覆われていて、あまり気にされない脇役のようですが、私は土台を支える一番大切な場所だと思っています。
使って行くとわかるのですが、バンダも足から、呼吸の安定も背骨の健康もすべて足から、柔軟性、姿勢、その人の体形、思考、感情パターン、すべて足からと言っても過言ではありません。

私はあまり人に身体を預けるのが得意でないので、マッサージは殆ど受けないのですが、足底だけは中国式でよくお世話になっています。
毎回何もしていないのに信じられない程痛い場所がたくさんあって、終わった後は効いた〜という感じになります。実際殆どの症状は治ってしまいます。

足裏をしっかり使って、使ったら労ってあげて、冷やさない、窮屈な履物に無理に閉じ込めない、よく伸ばす、そしてアーチを構成する筋群(私はつま先も大事だと思っています)を強くする。
あまり目に触れないようなところこそ重要といういい例だと思います。

季節が変わる時期、新しい靴やサンダルも素敵なのがいろいろ出回って、購買意欲をそそりますが、レジに行く前にちょっとだけ思い出して下さい。
SATCのキャリーのように、いつもマロノのハイヒールというこだわりも素敵。
でもあの人いつも痛々しくて、もっとナチュラルに幸せになったらいいのにと思うのは私だけ?

とにかく、家の中を裸足で過ごせる日本でよかったなと、強く思います。
そして裸足で過ごせる季節になってきたことも。
OM

0 件のコメント:

コメントを投稿