2012年2月19日日曜日

Maha Shivaratri

明日2月20日はMaha Shivaratriと言って、インドでは最も聖なる日のひとつとされている祝日です。
 (詳しくはインド雑貨のSita Ramaさんのblogにとてもわかりやすい説明が書かれていますので、ご参照下さい。)
http://sitarama.info/blog/?month=201202

去年のMaha Shivaratriはとても記憶に残っている日です。
その何日か前から現実に集中出来ないというか、意識がすぐ瞑想状態に持って行かれるようなそんな日が続き、311の予知夢のようなものを見ました。
 http://yogatabiji.blogspot.com/2011/03/blog-post_02.html

Shiva神はBrahma神(創造)、Vishnu神(維持)と並ぶインドの三大神の一人で、宇宙の秩序を司る、破壊の神様です。特にヨガでは、自分が持つ様々な悪習や思い込み、癖、記憶、その他様々なものを一度壊して変えていく偉大な力という意味で、一番信仰される神様です。
「壊す」とか「破壊」と言うとどうしても 恐ろしいイメージや、抵抗があったりするかもしれませんが、春命が芽吹き、夏に栄え、秋に子孫を残し、冬には自らが次の世代への糧になれるよう自然に還って行く、というような必要不可欠で大切な要素です。
また邪心や怖れ、馴れ合い、無知といったような不健全さ も一掃する勇気をもたらしてくれるシンボルであるかもしれません。
もしかしたら、西洋から入って来たような現代の人間の営みは、このShivaの働きに抵抗し、物事を人間の力で存続させ、自然に還す事を怖れ、拒んでいる、そんな文化なのかもしれません。でもShivaがそれを許すわけがなく、その力はますます強く私達を正しく導く為に世界に影響を与えているものだと思うのです。

この一年を思うと誰にとってもいろいろな変化があったことでしょう。
変われた部分、 また元に戻りそうになる部分のバランスをとるのにちょうど良い節目なのかもしれません。少し身を引き締めて変化を受け入れる強さと柔軟さにフォーカスする事はとてもヨガらしい。

私にとってShivaは自分の弱い部分を受け入れ成長させ、物事に気付かせてくれ、痛みや苦しみを変えていくために真実を明らかにしてくれるようなそんな存在です。
変わる事で物事は終了し、また始まる事が出来ます。
呼吸の「吸う」と「吐く」のその一瞬の境目のように始まりと終わりは同じなのかもしれません。

Shivaはもともとはルドラという嵐の神で、その荒々しい力強さ、またインド神話などで語られる妻Parvatiへの深い愛情や、修行するヨギとして、物事の慣習に囚われずに本質を見極め世界の秩序と宇宙の営みを守ってただバランスをとっているという、その本物の神様な感じが好きですね。
その力を怖れる必要も、そこから自分を守ろうとする必要なく、ただその力を恩恵として受け入れ自分が変わっていく助けだと思えば、何が起ころうと自分を見失わず生かして行く事が出来るのではないでしょうか。

明日はMaha Shivaratriのマントラを唱え祈りを捧げるPujaに行って来ようと思います。

Om Namah Shivaya.

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