2012年3月27日火曜日

Heart Beat Yoga vol.1 倍音の夕べ

念願の第一回Heart Beat Yoga、多くの方に協力して頂いて無事開催することが出来ました。
今回はMojoさんこと遊響さんのディデュリデュ、倍音フルート、ティンシャ、ユキヒロ君のダラブッカ、(ヨッシーのだけど)ドゥンドゥンというアフリカンドラム、レインスティック、そして昼間のクラスも受けに来てくれた歌姫雅紀与ちゃんの即興ヴォイスで、倍音の世界 を身体を使って体験して頂きました。

倍音というのは、音を構成する要素の最も周波数の小さい「基音」以外のもののことをそう呼びます。私達がひとつの音だと思っているものも、実は複数の音から構成される複合音で、それらの要素がどう含まれているかで音色が作られます。

そして、石作りの西洋の建物は基音がとても響くので、耳に入る時倍音は聴こえにくくなりますが、日本の家屋の場合、木や茅葺きの屋根、障子、ふすまなどの紙、畳 、など、音を吸収する作りになっているので、自然と倍音が多い楽器や、私達の発声の仕方も倍音の多い話し方になっているそうです。
だから、音楽も、ひとつひとつの音が味わい深い分構成がシンプルで、音を重ねて構成も複雑な西洋の音楽とはまったく異なるのだそうです。
日本人は倍音民族と言ってもいいのかもしれません。

そしてそういう音を出すには、まず呼吸を深くして、自分の内側に空間を作り、そこに音を響かせるようにするのですが、最近は呼吸が浅いことと、はっきりと発音することを求められるTVに出ている人を無意識に真似することや学校教育などで、日本人の声の質が変わって来てしまっているそうです。
倍音の響きは人をリラックスさせ、合わさる様々な音の要素から、細やかな情報を伝える事が出来ます。声のトーンで私達は言葉以上に繊細なコミュニケーションを行っているわけですね。
一般的に倍音の多い声の人は穏やかで落ち着いた印象を与え、倍音が少なくはっきりとした音で話す人は強い印象や緊張感を与えるそうです。そして多かれ少なかれ、私達は無意識にそれを使い分けているのだとか。
響く空間をPranic Yogaの呼吸を使って拡げているところ。
(この呼吸は密息と言って、着物を着ていた頃の日本人の呼吸ともかなり通じるようです)
そしてそこに自分の声や呼吸音と、外側から聴こえてくる音をシンクロさせて響かすというような事をしました。
低い音、高い音で、「背骨に何かが通る感じ」とか、「ぼわっとした」とか、初めての体験で感想は上手く言葉にならなかったようでしたが、 細胞が振動し、全身マッサージを受けたときのような感じになります。流れが良くなって喉が渇いたりトイレが近くなったり、体中がポカポカしたり、私は軽くハイになりました(笑)
皆さん、本当にありがとう。
もっともっとやっていたかったね。
終了後は皆さんとオーガニックのラズベリー&ネロリのお茶を頂きながら歓談。
隣ではベリーダンスのショーが始まったりして、ちょっと予定外でしたが、まったり終わるというよりは皆さんすごいエナジーに満ちあふれた感じになって、主催した私も予想以上の効果でした。

 いつもは何から何まで一人で仕切っているけれど、こうやって一緒に出来るのは私にとってはそれだけで有り難く、とてもうれしいことです。
それぞれが才能や優れた感性の持ち主だからこそ、即興で生み出される空間に安心して委ねる事が出来ます。
音についてはまたいろいろ書いていきますね。

Heart Beat Yoga、二回目はアコースティックギターの夕べにしようかなと考えています。三回目はドラムの宴。季節的にも人が集まるのに良い時期になってきました。イベントなども多くなって来ますね。

次回も詳細決まり次第お知らせ致しますので、是非遊びに来て下さい。
OM

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