2012年11月13日火曜日

体感の大切さ

私のヨガの教え方は、ヨガのアサナ(ポーズ)や哲学を教える事よりも、体感をメインにしています。

呼吸を軸とし、意識をそこに据え、身体を動かしたときの感覚をより繊細に感じる練習です。
正しいアラインメントでヨガのアサナを行うということは、ひとつの答えではあるのですが、「なぜそうなのか」を知っていないと、日常の中で身についていきません。

多くの場合、私達は日常生活の中で、緊張や感情的な事で、身体の一部を必要以上に力ませていたり、浅い呼吸で身体の中への感覚を鈍らせていたりします。
そういう時、私達は自分の目の前の事や、”個”という一部のパートの自分だけを感じています。

物や人、すべての存在にはそれぞれの波動があって、私達はそれを(意識的にしても無意識だとしても)感じる事で 、影響を受け、精神状態や体調、行動、選択が変化します。
そして、その感性を使って、自分にとって合わない物から遠ざかったり、気持ちよく感じる物を選択します。
情報や思い込み、癖等で、自分に合っていない物事や状況を選択した時、私達は「ストレス」を感じます。その物事や状況が悪いわけではなく、その時の自分の波動と合っていないだけなのですが、「体感」は「今ここに生きる」にも通じていて、いつも同じように感じるわけでも、いつも同じ選択が正しいわけでもありません。

身体には、骨があり筋肉があり皮膚があり、様々な内臓機能が備わり、呼吸をしながら日々私達の魂が「今ここ」にいるために生命を繋いでくれています。
物質的なものなので、「こうしたらこうなる」という割と単純な法則の上に成り立っていますが、「体感」を忘れてしまう、鈍くなってしまうと、その働き自体が損なわれてしまいます。要するに「繋がっていない状態」です。

多くの場合は、感情や緊張に任せたまま動かしてしまう「肩」を少し意識すると、呼吸の流れが変わり、いい循環を導けるようになります。
肩のポジション、使い方、は、状況に併せて4つです。
(下半身はもっと単純でたった1つ)
正しいアラインメントで深い呼吸をすると、生命エネルギーであるプラーナが、自然と自分自身に最適な状態へと生命力を高めてくれます。
良い気分、調子の良い感じ、物事はすべてこれでよいのだという安心感や自信、新たにこうしたいという望みが生まれ、周りの状況さえそのいい循環に変化していきます。

そういう状態の人や物、場所はとても気持ち良く感じるので、徐々に周りもいい循環になるような行動や考え方を選択出来るようになります。
周りがよくなれば、さらに自分も楽に気持ち良く居る事が自然になります。

私は自分がいつも楽に気持ち良く居たいので、ヨガをお伝えしているようなものです。

「体感」を損なってしまった人間が、本来そのままが気持ちよい筈の自然を破壊したり、人間同士の諍いを起こしたり、望みではなく欲に突き動かされたり、不安感を解消するために間違った行動を選択したり。
そういうのはほんともう要らないし。

まずは「体感」から。
ヨガのアサナも、正しいアラインメントを知る事で、難しく思っていた事が意外と簡単で、きついと思っていた事が気持ちよい状況を選択するチャンスに変化していきます。

指をどう開くか、目線をどこに向けるか、などの些細な事で人は大きく変わっていくので、面白いですね。
なので、クラスは初心者から、ヨガのアサナを日常的に練習している方まで、どなたでも歓迎です。「体感」と自分を結びつけて、自らの可能性をさらに拡げていけるといいですね。

Jai Ganesha OM

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