2013年3月14日木曜日

女の子のカラダ

私がヨガを教えるようなったのは、新体操教室の小学生(1〜3年、4〜6年)が一番最初でした。
身体を動かすのが大好きな子達だったし、なにしろ小学生なのでもともと身体は柔軟で、教えるのもとても楽しいものでした。

1〜3年生の低学年は身体をいろいろな形で使っていく事への興味を養うもので遊びみたいなもの、ヨガの感想にはいつもいろんなポーズをすることが楽しいと書かれていました。

4〜6年生になると、第二次性徴期を迎え少しずつ身体が変化していく頃で、それに伴い自分の身体の変化を受け入れられなかったり、女性の身体のしくみがよくわからないまま不安を抱えたりで、ヨガにはリラックスの要素を求めているようでした。

ある子達はスムースに大人っぽくなっていき、それを楽しみ、ある子達は痛みや不調が現れたり、メンタル面でも日々の忙しさや、競技を人に見せ、それをジャッジされる事へのプレッシャーなどから、成長がとても緊張を伴うものであるようでした。

女性はホルモンの変化で簡単にストレスを感じたり、バランスを崩してしまいます。
生理についてもそのしくみやその時々の身体の状態がよくわかっていなかったり、ホルモンの変化に伴うメンタルのアップダウン、またむくんだり緩んだり張ったり、明らかに必要のないものを欲して食べたり、眠くてたまらなかったり、に翻弄され、大人になっても自然なバランスをとって過ごすことが難しいものです。

それらをすべて解決し、多大な恩恵を与えてくれるヨガが、今の女性に欠かせないものになっているのは、遅すぎるような気さえします。

最近は、学んで来た事を元に、より一人一人の身体の癖を見て不調や痛みの原因を探し出すということにやりがいを感じています。
私もそうでしたが、自分の身体の事って皆さんよくわかっていないんだなというのが本音。
痛みが出る箇所は確かに硬直して硬いのですが、じゃあそこを伸ばせば解消するのかというとそうではなく、ますます酷くしてしまう事もあります。
例えば片方の腿の前側が硬くて、歩く度に片方の腰に負担を掛けているいるとか、膝を外に開く癖があって、腰をねじりながら日常の大半を過ごしているとかいう場合、痛みは腰に出ますが、原因はどちらも脚です。

腰はもちろん、女性のリズムに多大な影響を与えますから、温めたり食べ物を改善したりすること以上に、筋肉のバランスを整えていく事も大切だったりします。

女の子が女性になるのは本当は何歳くらいなのかな。
20代の子は生徒さんで見ていてもまだ少女のようだなと思う事がよくあります。
年齢に関係なく、30代、40代、50代でも感じます。
60代の母親にも思う事があります。
日本人女性は骨格も華奢で、筋力も弱い事が多いですから余計少女っぽさが残るのでしょう。男性がそういうのを好む文化(とは言いたくないけど)もあるかな。

私も、実は出産しても気持ちが少女のままで、もともと父親が男の子を望んでいた事もあり、女の子っぽい遊びをあまりしてこなかったので、自分の女性性を生かしてあげることがとても下手でした。
幸い息子がいるので、異性に対する母性を培う事で自然と自分の女性性がバランスをとっていってくれたのだと思っています。

少女っぽさは魅力でもありますが、自分で自分の事を理解している成熟さはさらにまた別の魅力です。大人の安定感。

クラス開始前に、「怪我の有無」を聞く時、何十年も前の怪我が未だに影響を与えている方もよくいらっしゃいます。
身体への不安や痛みへの怖さがそのまま凍結してしまっているのですね。
 それだけ女性の身体は繊細です。

そういったいろいろな「もう必要ないもの」を「今」最適にアップデートするお手伝いとして、お役に立ちたいなと思っています。
日々勉強していきたいです。

人間も猫みたいだったらいいのにねぇ。


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